『神様は乗り越えられる試練しか与えない』

もうサッカーは出来なくなってしまった。

一人のサッカープレイヤーや周りの人間にとって、これはたしかに悲劇だ。
しかし悲劇ではあるが、僕は彼のこの出来事が何かの前触れで、
これから始まるストーリーのプロローグのように思えて仕方ない。
やがて始まる、サッカーを愛する全ての人を巻き込んだ、壮大な物語の。

僕の愛するクラブは残留争い中の下位クラブにコロっと負けたり、
こけら落とし等々、相手の記念すべき試合でアッサリ負けるのが得意で、
そのたびにサポにこう言われます。

「なんか今日も”いい人、東京”だったなー」と。

そして、
そう言われることもFC東京のプライドの一部であると、そう思ってます。
このクラブは、この雑然とした人間臭い首都の大きな誇りです。

今はジッと与えられていなさい、
あなたはじきにサッカーを愛する全ての人に、
もっと大きなものを与える男になる。

僕はそんな直感がしている。